どのくらいのレベルで使うべきなのだろう、世間的に。
食べ散らかしたジャンクフードの空袋もすべて片付けて、
この部屋の住人を「先生」と呼んでいることから察してほしい。
自分が弱いのか、先生が手強すぎるのか…微妙な問題だ。
散らかり放題の部屋なんて小さいことに思えて…こない。
目も当てられない惨状の只中に置いてそっとドアを閉め、
ため息が出るほど美しい一枚が仕上がっていることだろう。
それを世界で一番に最初に目にすることができる幸せは、
とか言っていた前任者は、あっさり半年で辞めてしまった。
けれど、その幸福を少しでも長く味わっていたいから、
たとえそれが、わずか3日で元に戻ってしまうとしても。