あなたはいつも、笑ってばかり。
いつだって私の話を、
真剣に聞いてくれた試しがない。
ふざけたり、からかったり。
ごまかしたり、はぐらかしたり。
一度だって私の気持ちを
真面目に受け止めてもくれないのね。
それなのに、私は結局、あなたが好きで、
どうしようもないくらい大好きで。
悔しいけれど、それが事実。
だからお願い。
今日だけは、この気持ちをジョークにしないで。
また、キミを怒らせた。
自分が悪いのは重々承知している。
でも、仕方ないだろう。
まっすぐで、まぶしくて。
目をそらしても、追いかけてきて。
心をぶつけてくるキミに、
お手上げ寸前なんだから。
これでも精一杯、自分を抑えているんだ。
消えてなくなりそうな大人の余裕を
今はまだ保っていたい。
だけどたぶん、
今日は逃げ切れない気がしているよ。
だって、バレンタインの夜だもの。
一年に一度の、特別な日だから。
私の気持ちを受け取って。
キミに一歩、近づいて。
このまま朝までずっと
ふたりで一緒にいよう。
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