11月26日(土)に新作映画『花子の日記』が公開となった
映画監督・松本卓也さんが、第3回のゲストとして登場!
映画について、監督稼業について、根掘り葉掘り聞いちゃいました。
――映画監督以前のお話を聞いていきたいんですが、お笑いをやっていたというのは…。
「現役高校生コンビってことで、番組に出させてもらったりしてました」
――えー、じゃあ売れっ子だったんですね!
「いえいえ、そんなことは(笑)。今みたいにお笑いブームとかじゃなくて、お笑いの低迷期でしたからね、あの頃は」
――そもそも、お笑いコンビを組むきっかけはなんだったんですか?
「高校時代、演劇部にいたんですよ、ぼく」
――撮る方じゃなくて、演じる方だったわけですね。
「その頃に、たまたま深夜にやってたネタ番組を観まして、これ、おもしろそうだなって」
――それまであまりお笑いには興味なかったんですか。
「漫才とか、コントとかは知ってましたけど、いわゆるショートコントみたいなスタイルっていうのはその時初めて知りましたね」
――どんなところにピンときたんですか?
「身ひとつでできるでしょ。コントっていうとひょうきん族みたいに大掛かりなセットとかのイメージがあって。でも、ショートコントはそういうものが一切いらない」
――これなら、自分にもできそうって?
「ですね。なんか演ってみたくなって、友だちとコンビ組んで番組に応募したんです」
――いきなりですか(笑)。
「ええ、いきなり(笑)。『GAHAHAキング』っていうお笑いの勝ち抜き番組で、ネタ見せを通過して、2週くらい勝ち抜いたんです」
――現役高校生コンビが、番組に殴りこみだー(笑)とか。
「実はぼくら以外の出演者の方がなかなかすごいメンバーで、この番組の第1回グランプリが爆笑問題さんで、他にも、ネプチューンさんの前身となったグループとか、海砂利水魚さんとか」
――ボキャブラ世代の豪華メンバーですね!
「そうですそうです。『ボキャブラ天国』が始まる前で、まだ皆さん売り出し中の頃ですね」
――今となってはものすごい豪華メンバーですけど、その中でやっていたわけですか…それはスゴイ!
「いや、スゴイのはぼくらじゃなくて、あくまでも周囲の芸人さんなので(笑)」
――他にもいろいろ番組に出たりしていたんですか?
「『NHKオンエアバトル』とか、徳光さんが司会のやらせたっぷりの変なドキュメンタリー番組(笑)とか。あとは、もっぱら舞台でした」
――お笑いは続けていたわけですね。
「もちろんです! そのうちに周りの友だちからもやってみたいって声が多くなってきて、だったら一緒にやるかって、お笑い集団を作ったんです」
――お笑い集団、旗揚げですか。
「いや、そんな立派なもんじゃなくて(笑)。やりたい人が集まって、けっこう好き勝手にやってました」
――どんな好き勝手を?(笑)
「やるのはショートコントや漫才が主でしたけど、いろんなユニットを作ってそれぞれに活動するという、まあいわば、モーニング娘。方式というか(笑)」
――なるほど。やりたい時に、やりたい人同士が集まるってことですね。
「そんなこんなで5年くらい活動してました」
――どうしてその活動が終ってしまったのかも気になりますねぇ。そのお話を聞く前に、松本監督の最新作『花子の日記』のPR動画をどうぞ!
映画監督。10代の頃からお笑いコンビで活動。10年続いたコンビが突然解消となり、途方に暮れる。その後、独学で映画制作の道へ。これまでに手がけた長編、短編が国内外の30を超える映画祭で入賞・受賞するなど、注目を集めている。「ノーマネー、ノー真似」でオリジナリティある作品を創作する映像ゲリラ集団「シネマ健康会」の代表も務める。
●映画『花子の日記』公式HP http://hanakononikki.com/
●シネマ健康会 http://www.cineken.com/
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