トップ
>
Night★Cap Story
> 今夜、雪が降ったら
今夜、雪が降ったら
ツイート
奇跡って、簡単に訪れないから奇跡なんだ。
たとえば、僕の恋。
それが叶う確率は、まさに奇跡的な数字だろう。
知り合ったその瞬間から、
僕の気持ちは変わらない。
けれど、それを告げたことはない。
ぬるま湯みたいに心地よい関係は
僕から勇気を奪い去ってしまうから。
ふたりの距離を変えるつもりなんてなかった。
なのに…。
それは、ほんの気まぐれだった。
クリスマス・イブに雪が降る確率、なんて調べたのは。
答えは0パーセント。
クリスマス・イブの東京には、
かれこれ30年以上も雪は降っていないらしい。
僕の恋が叶うよりも奇跡的な確率。
ならば、この奇跡にかけてみようか。
そんなことを思いついたのも、やっぱり気まぐれ?
いや、サンタクロースのイタズラかもしれない。
今夜、雪が降ったら、
僕はキミに、この気持を告げると決めた。
たとえ、凍えるような寒さに身を晒すことになったとしても。
ぬるま湯から抜け出すって、覚悟を決めた。
今夜、雪が降ったなら。
キラキラと賑やかな街から一瞬、音が消え
サイレント・ナイトが訪れる。
そして、僕の手のひらに、
小さな小さな白い妖精がひらりと舞い降りた。
朗読/空閑暉
"Night★Cap Story"の関連記事
<
プレゼント
>
クリスマスが終わるまで
STORY's
Night★Cap Story
恋ジャズ
3行小説まとめ
ことばやコラム
たまには野球の話でも
やっぱり大好き! 歌謡曲
勝手にレビュー
余談ですが
YouTube
Night★Cap Story動画
ラジオ「Night★Cap Story」
リピート放送
朗読
延長戦/アフタートーク
アーカイブ(2018.4月~2019.3月)
ラジオ「イケメン♡カフェ~ビター&スイートへようこそ」
リピート放送
スイーツ(朗読)
ことばやの仕事
実績
脚本
インタビュー
書籍
広告コピー
ことばやメンバー
お問い合わせ
お問い合わせフォーム